果物農家になって5年経ち、ジャムなどを自分たちで作り始めて3年以上経過しても、
なぜか、りんごジャムは作っていませんでした。
確かに、りんごはわずかしか栽培していないこともありますが。
それで、せっかく作るのなら、私たち自身が納得できるものを作りたいと思いました。
ジャムについてだけではありませんが、自らが育てた果物の味と風味を活かすことと、手を加えたことによるプラスアルファも欲しいと考えます。素材そのものを大切にしつつ、素材を超えた何かを求めます。また、食品添加物などは使わず、加える砂糖などの材料も吟味したいと考えています。
今回は、しっかりと味を濃縮しつつも、果肉感は残して果物らしさも楽しめるようなジャムを目指しました。
手本は、真狩で個性的なジャムをつくっておられるコンフィチュール・マサコさん。
けれども、りんごの実は意外と煮崩れしやすく、濃縮しようとすると形がなくなってしまいます。逆に、形を残そうとして短時間で仕上げようとすると、ペクチンが抽出されず、ジャムらしい粘度が得られません。
試行錯誤の末、ある方のレシピを参考に、りんごの皮と実を別々に調理することにしました。
りんごの皮・芯の部分と、実を分けて煮ていきます |
何度も試作と味見を繰り返し、なんとか今シーズンのりんごジャムはこれだね!といえるものになったかな。パンやヨーグルトと、きっと良いハーモニーを奏でることと思います。
今回の製作過程を通じて、まだまだ果物の加工について、知らないこと、わかっていないことが沢山あると、あらためて感じました。
次は春までに、ベリーのジャムを再び作製する予定です。
瓶の中に、りんごの塊が見えます! |
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